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アヴァンティ 2008年 10月号

■「若く見えるってそんなに重要ですか」

人に歳を知られたくないなんて一度も思ったことがありませんが、男性に歳を聞かれるのはとっても嫌です。彼らは必ず「ホゥ。若いですね」と習慣的、反射的に言うのですもん。100歳を超えて性別も明らかでないおばあさんにも「5才は若く見えますねー」と言う人種ですから。
とにかく女性に「若い」とさえ言っておけば機嫌が良いと思い込んでいるその根性が「スカン」のです。若作りすればするほど実年齢が透けて見えるのは残酷な現実です。若々しくいたいとは思いますが、年相応にみてもらえれば充分。

不細工で若い頃ちやほやされた経験がない女の開き直りでしょうか。とにかく女性誌の「一生恋をしていたい」とか「モテメイク、モテ髪、モテ服」なんて見出にはイラッとしてしまいます。年齢を忘れましょうなんて言葉に惑わされてか、若者の流行をそのまま取り入れている中年女性が増殖している気もします。
ハイウエストで切り替えて開いた胸元にレースがなんてファッションは無理ですよ。少しずつ枯れていき、最終的には立派なおばあさんになりたいと思うのは変でしょうか。少し前の出版ですが『オニババ化する女たち』・・女性の身体性を取り戻す(光文社新書)三砂ちづる著は面白い本でした。津田塾大学国際関係学科教授。専門は母子保健分野の疫学で日常的に着物でいらっしゃる先生で『きものとからだ』の著作もあります。

『オニババ化する・・』はジェンダーの視点以前の生理的な見地から女性を考えた内容でとにかく自分の性を大切に生きるよう説かれています。女性に生まれたことを味わい尽くしてこそ上手に老いていけるとも。未婚の人たちに配慮を欠いているとバッシングもされている本なので読む、
読まないの選択はあなた次第ですが・・。自分の女性としての身体をしっかり意識して重んじることと若さにしがみついて人生を送ることが対局にあると思うのは私の思い込みかもしれませんが。60歳をこえて多少の分別もつき、自分らしさもみえてきて周囲に惑わされることなく肩の力を抜いて生きられるようになった気がします。大らかで可愛いおばあちゃんになることが究極の目的ですが。