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2003年アヴァンティ1月号

■恐いぞ眉無し女

若い女性数人とすれ違った瞬間「?なにか変、なんだろ」洋服もバランスが良かったし髪型も素敵。なのにとっても変。しばらく考えて「解った!」皆顔が同じなのです。「オ、オカルト」そう言えば顔の表情が無かった。「ゾーッ!!」冬の幽霊はいただけない。三日考えて謎が解けました。全員の眉が糸の様に細く眉骨だけが浮き立ってい見えたのです。

眉を細く書くのが流行りだとは知っているけれど、それにしても不自然な細さでした。 その人達にちょっと言わせて。「眉は顔の中で一番動く部分で表情を決定するものなのよ」「口や目は意識的に動かす事も有るけれど、眉は無意識のうちに動いてあなたの喜怒哀楽を相手に知らせてるの」 眉は顕微鏡レベルで見ると逆立ったり伏せたりしているとかで、時代劇や、歌舞伎を観ると眉毛の固さや太さで役柄をハッキリと分けていますね。山賊はゴワゴワで逆立った毛虫のような眉、お姫様役は三日月のようななだらかな曲線でしょ。性格や心の様は眉に表れるのです。

ここだけの話し究極の自由業のおじさん達が眉を剃っていますが、あれって顔の表情を人に知られないようにしているのだとか。無気味ですよね。まさかあれを真似してるって訳じゃあないのでしょ。 流行を取り入れる事は決して悪い事では無いけれどそれにしても極端に細くし過ぎですっ! 表情に乏しく何を考えているか解らない顔、本当に考える事をやめているならオバサンは何も言う事はないのだけれど。

安岡正篤著『運命を創る』によると、禅の言葉に「不吝眉毛」(まゆをおしまず)って言葉があるそうです。言葉を惜しまずに丁寧に人に言葉で説明するという意味だとか。東洋医学でいう系絡では舌と眉と、心臓が繋がっていて、舌を使って一生懸命話しをすると心臓が疲れて眉が抜ける事からきた言い方だと書いてありました。考えるだけで恐いのだけど眉を抜くと心臓が弱ると言う反対の現象はおこらないのでしょうか。まあそれはちょっと考え過ぎでしょうが、とにかく眉が極端に細い人は「意思薄弱」に見える事だけは確かですっ!
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