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2003年9月

■本当に優しいの?

決まり文句の優しさは苦手だ。

美容院でのシャンプーの時ケープをかけながら「首が苦しくありませんか、お湯の温度は大丈夫ですか」と聞いてくる。最初は私も多少気を使って返事をしているけれど途中で嫌になってくる。「痒いところは無いですか」と言われる頃にはへきえきしていて、「ワキとかマタ」とか言って驚かす。一度聞いてみたい、ケープをきつく絞めすぎてお客さんが「く、苦しーぃ」ともがいたことがあるの。

それだけ気を使っておきながら、美容院を出ると顔に髪の毛は付いたまま、シャツの襟はシャンプーのとき内側に折り曲げたままということが有った。

それなりにだけど、奇麗になるために行く美容院。言葉ではなく美を商いにしていることを忘れないでほしい。

お店に入ると「お帰りなさい」帰る時に「行っていらっしゃい」という居酒屋さんも「ナニ」って思う。注文すると承知しましたの代わりに「喜んでー」と絶叫する所もあるというのは本当かな。ブティックも若い女性が「いらっしゃいませーぇ」と語尾を上げて挨拶するけれど体も目も他所を向いてる。目を合わせない挨拶なんて失礼なだけって思うのだけれど。

友達と喫茶店でつかの間の逢瀬、「コーヒーの方お持ちしました」「セットのケーキです」いちいち説明する。せっかく盛り上がっている話のコシをその度にポッキリ折られてしまう。百年ぶりにいい男とお酒を飲んでた時も、灰皿に灰が少し落ちただけで「失礼します」と灰皿を取り替えに来た黒服。あれは絶対嫌がらせ!

どのお店も言葉だけは優しいけれど、段差が有っても「お足元にお気をつけください」と言ってはくれない、着物を着ていても、 「膝におかけ下さい」とナフキンを渡してくれることもほとんどない。

世はサービスを超えてホスピタリティの時代だとか...ホスピタリティを日本語で言い換えれば「おもてなし」

「もてなし」を辞書で引くとその人の教養性格により醸された態度とあった。恐いですねー、どんなにマニュアルで飾りたてても、その人の人間味以上の接客は出来ないって事かもしれないね。