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2001年11月27日放送
■解ってよ〜
以前パーティの手伝いをしていた時に、他の手伝いの人がお喋りして働いていないので「もうすぐお客さんいらっしゃいますよー」と何度も声をかけるけれど効果が無いので「間に合わないー動きましょう!」と怒鳴ったらやっと働き始めた。お客さんがもうすぐ来るなんて間接的な言い方だったのでしょうか、今の時代遠回しな言い方が通用しなくなっている様な気がしませんか。
「近くまで来たから」とアポイント無しで来られたお客さん。こういう人はとりたてて用事のない事がほとんどです。おまけにあまり親しく無い方が多い。機嫌良くもてなしはするけれど、長居は絶対困る状況って有るでしょ。スタッフが「バタバタしていてすみません」等と牽制をかけても「忙しくって良いですねー」と増々落ち着く。
私が「実は昨日締め切りの原稿まだ出していなくって」とけっこう具体的に言っても、「どうぞかまわずに書いて下さい」と見学する気でいる。こちらが負けて新聞社に「すみませんもう少し待って下さい」と電話をする事になったことも。
あまり好きでは無いと思っていた京都のお客を帰す時の言い回し「ブブ漬けでも食べておいきやす」の言葉がうらやましい。大阪の頼まれごとを断る時の決り文句「考えときますわ」も便利だと思いますね。
今からの時代は好きな人に赤いバラをあげても「あ、バラね」だけで、心は汲み取ってもらえず、「父危篤」と電報を打っても「帰れと言わなかったジャーン」と死に目にも会えないかも。日本人どうしの話しでも通訳のいる時代が来るかもしれません。 |
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