アヴァンティ 12月号
アヴァンティ 11月号
アヴァンティ 10月号
アヴァンティ 9月号
アヴァンティ 8月号
アヴァンティ 7月号
アヴァンティ 6月号
アヴァンティ 5月号
アヴァンティ 4月号
アヴァンティ 3月号
アヴァンティ 2月号
アヴァンティ 1月号





 
2004年アヴァンティ8月号

■失礼なのはどっち

何人もの女性から「結婚します」と幸せの報告を受けました。そのつど私は「おめでとう」の言葉の後に一言「それで相手は男?」とつけくわえます。その後の反応は「またー」とにらむ人。「だと思うのですけど、今度ちゃんと調べておきます」と笑う人。「ひどいー」と本気で怒る人もいます。でもね、ふつう女性が結婚するといえば、相手は男性って決まっていますよね。だからわたしが「相手は男?」っていうのは、なにも聞いてないのと同じ事なのよ。怒らせてしまった女性には「ごめん」って謝りますが、では「相手は何歳?」「どこにお勤め?」「出身地は?」「出身校は?」「身長は?」「彼のお父さんの職業は」「お母さんどんな方」と限りなく質問しましょうか。私のものの言い方は多少、いえ随分極端だけど、ねほりはほり派より害は少ないと思うのですが...どうでしょう?

先日、ある講演会で、とても清楚な感じの、若い女性が質問ありますと手を挙げられました。「上司や年上の男性は、すぐに年齢を聞くのですが、答えるのがマナーでしょうか」との質問でした。私は「意味なく年齢を知りたがる方がマナー違反です。答える必要は無いと思いますよ。」と答えました。しかし歳を聞かれたくらいで、怒ってしまうのも大人げないし、後からつきあいにくくなるかもしれません。

さすがの私も若い頃には「いきなり歳を聞くなんて無礼者!」なんてどなったりはしなかったと思います。「謎にしといていいですか」とか「親の遺言で歳は言えないのです、ア。両親は健在でした。」とか「数字に弱いので・・」などとちょっとユーモアをまじえて笑顔ではぐらかしておきましょう。本当に世の中、どうでも良い事に興味を持つ人が多すぎます。

私は子供が一人しかいませんが,「一人子じゃあ可愛そう次はまだ」と何人の人に聞かれたことでしょう。最初はしおれていましたが、ある日決心して、こう言おうと決めました。「奥様のところは何人」「3人いますよ」「ところで、お父さんは皆同じ人ですか」「当たり前でしょ」「なーんて、つまらない人生なの」「・・・・」 この二人果たしてどちらが失礼でしょう。「二人とも!」そう当たりです。
▲ Page Top