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アヴァンティ 2007年 5月号

■「あなたの周りは美しいですか」

「わざわざお出ましいただき恐れいります」
上品なものの言い方とこの部屋の乱雑さのギャップはなんでしょう。テーブルコーディネートを職業とする人の事務所です。ドアをあけたらフラットなピータイルなので靴のまま入ろうとすると「お履き替えくださいませ」とスリッパを指差されました。これまた仰天!5月も半ばなのにボアのスリッパ。元の色はおそらく白だったようですが、長い間洗っていないのでしょう今では臭いそうなネズミ色。履いて歩くと二匹のドブネズミが動いているように見えて気分が悪くなりました。さんざん待たされて出て来たコーヒーのカップは茶渋で薄汚れています。彼女はいつも高価なブランドものを身につけて、言葉遣いもとても端正(本当はいんぎん無礼なと書きたい)なのですが、なぜかちっとも素敵ではないのです。その謎が事務所を訪ねて解けたような気がします。

環境は人が作るものですが、その人が作った環境がまたその人に影響を与えて、良い方にも悪い方にもエスカレートして行く気がします。あなたは自分の作った美しい環境で輝いているでしょうか。それとも・・・。自分の部屋だけでなく勤め先はどうでしょう。
会社の玄関にゴミが散らかっている。入り口に置かれた観葉植物が枯れたまま。花壇も誰も水をやらず雑草が生い茂っている。蛍光灯が切れかかってチカチカしている。玄関先に段ボールが山積み。言えばきりが有りません。気付いているのに関係ないと放っていませんか。会社の建物が古いからと思うのは言い訳です。ちゃんと手入れされた古い建物ほど人の心を豊かにするものはありません。

自分のことを棚に上げて言わせてもらいます。乱雑な会社に美しい人がいるのを見たことがありません。嫌な臭いのする(生鮮品の管理が悪いのでしょう)スーパーマーケットのレジの人にも美しい人がいません。高級店とか安売り店等の違いではないのです。自分の勤め先が汚くて平気なのは自分の顔を洗っていないのと同じです。
あなたはどうかって?ハイ掃除や片付けは大の苦手。だからへちゃむくれ。でもスッキリと清潔に暮らす努力をして「醜いアヒルの子から美しい白鳥になりたい」といつも思っています。