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アヴァンティ 2007年 11月号

■「落下する女」

「がさつ」なのはおばさんの専売特許だと思っていましたが、最近は若い人が早々と「おばさん化」していませんか。先日も新幹線の座席に座りホッとしていると隣で「ドスン」と音がしました。
「あ、お尻が肥大したおばさんが横に座ったな」と思い、そっと見るとお洒落をした若い女性です。膝に真新しいブランドのバックを大事そうに抱えています。きっとひどく疲れていて空いた席を見つけ「ヤレヤレよいしょ!」って感じで座ったのでしょうね。

電車やバス、映画館、病院の待合室のイスで隣に座っている人、おかまいなしに「ドスン」と荒々しく座る人が多いですね。腿の筋肉が落ちると体重が持ちこたえられず落ちるようにしか座れなくなるそうですが、若い女性の「ドスン」はつや消しです。そっとフンワリと羽のように座れたらどれほどエレガントでしょう。自分の身体だけでなくそっと置くはずの物を落下させる女性が増えているように思えます。
先日も靴を脱いでスリッパに履き替える施設で見かけました。その人は棚から取り出したスリッパをそのままの高さから落としたのです。もちろんスリッパはバラバラに離れて床に落ちました。一つは裏返っています。しかし彼女は巧みな足さばきで突っかけて行ってしまいました。まだ若くちゃんとした身なりの人でした。 腰を屈める動作が面倒なのかもしれませんが横で観察している口うるさいおばさんがいるのも忘れないでくださいよ。

管理職をしている友人が、「書類を頼むと投げるようにデスクに置く部下がいるのよ」「毎回注意しようと思うのだけれど、全人格を否定するような気がして・・・」というのだ。そういう人はカフェや食事をした場所でのお金の支払い方も荒っぽいのだそうだ。
「遅刻や仕事上のミスならいくらでも叱れるのに」と彼女はため息をつきます。「がさつさ」を注意するのは親の育て方まで否定するようで言いにくいのだとか。私は大きくうなずきました。ちょっと意識して座ったり、物を置くようにするだけでとってもお行儀の良い人に見えますよ。体重は年々増え続けたとしてもドスン、バタン、バサッとはならないように心したいと思いませんか。