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アヴァンティ 2005年 9月号
■タバコを吸うならエレガントに
私がタバコを吸わないのは似合わないから。 モミジの座布団とあだ名がついた短く太い指でタバコをくゆらせたって似合わないもの。
大人の女性が細く長い指でタバコをくゆらせているのを素敵と思った若い日もありましたがタバコは結局吸わないまま。
だからといって大人の女性が自分の責任でタバコを吸うのをとやかくは言うつもりはありません。 マナーさえ守っていればね。
が、しかし最近は黙ってはおけない場面を度々目にするのです。
狸もいぶし出されるくらい煙モクモクの新幹線の喫煙車輛で、小さな子供づれの若い母親がタバコを吹かしているのですから。ヘビースモーカーの友人さえ「喫煙車は身体に悪いから乗らない」と断言するくらいなのに。
先日入ったカフェでも母親が子供を前に座らせてタバコをくゆらせていました。
歩きタバコに運転中、ビヤガーデンでは片手にジョッキとタバコ。
格好悪いと思います。
病院の待合室ではもちろん吸わないで。美容院での喫煙もまわりに迷惑。
結婚披露宴などの食事会でもタバコはデザートが出てから。
それも隣に座っている人に「よろしいですか」って声はかけてください。
最初から終わりまでプカプカやられて、料理の味が台無し。
タバコを楽しむなら、もっと場所をわきまえてスマートにエレガントにと願います。
タバコの吸い殻ってなんだかそれだけで悲しげですが、一番寂しそうなのはトイレの中の吸い殻。トイレに「禁煙」って書いても効果がないのでしょうか。
事務所のトイレの中に灰皿が置かれているところがあります。
人前で吸えない人もいるのでしょうが、どんな気持ちで隠れてタバコを・・・
ここでの煙草はどんな味がするのでしょう。
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