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アヴァンティ 2006年 2月号

■親しいと馴れ馴れしいとは違うでしょ

「ちょっと昨夜は飲み過ぎた」
「バッカみたーい。何処で飲んだん?」
信じがたいけれどこれは、週に一度出かける仕事で耳にした受付の女性とその会社の課長さんの会話。私ぶったまげました。この二人いったいどんな関係なのと疑ってしまいました。ところがこれは特別なことではないらしくこの受付の女性は相手が変わっても同じような対応をしている。

若い女性から軽口をたたかれて、にやけている男性のほうも情けないけれど、受付嬢を派遣している会社はどのような指導をしているのだろう。ついでにこの女性の親の顔も見てみたい。親しげなのと馴れ馴れしいのは違う。特に言葉遣いには気をつけたい。親や教師にも友達言葉が許される時代らしいから、古めかしいと言われそうだが「礼儀に古いも新しいもない」と思う。

若いときに目上の方から親しげに声をかけていただくのは舞い上がるくらいに嬉しいものである。若い頃は少し大人になったような誇らしい気分にもなったもの。だからと言って自分の立場が変わるわけではない。相手がフランクに声をかけて下さるからって同等になったような錯覚をしてはいけない。もちろん人間としては平等だけれど、仕事の上では指示をする人、指示される人、全体を総括する人、部分を担当する人それぞれの立場があるのが現実なのだから。

優しくて怒らない上司だとわかったらどんどん増長してくる部下がいるがそれも見苦しい。飲み会でしつこく上司をからかう人。ここまで来るとこの人達は上司を辱めているのではなくて会社そのものの価値を下げてしまっている。

新年会等の酒席で「今日は無礼講で」と言われても、頭の中で「酒の席でも礼は失しないように」と言葉を置き換えておかないと後で泣きを見るかも知れない。大人はそれほど甘くはないのだから。仕事上のお付き合いの場合はどんなに親しくなっても、ある程度の距離をもって付き合うのが大人の女性としての第一条件と心しておきたい。

そう言う私もアメリカ人と結婚した友人に「お宅のケン元気?」と聞いてひどく怒られたことがある。彼女曰く「私もあなたの夫を呼び捨てにするわよ」。