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アヴァンティ 2006年 6月号

■「手みやげ」

手みやげって持って行く方も受け取る方もちょっとした気遣いをしたいものです。あなたはお土産を最初に渡しますか、それとも帰り際に渡しますか。私は絶対に最初に渡す派です。

「あの紙袋は、もしかして下さる物なのかなー」なんて気を回させたく有りませんから。大抵持って行くものは自分が大好きなお菓子だったりするでしょ。最初に渡すと「お持たせですが」って紅茶と一緒に出していただけたりして幸せな時間が過ごせることも。

あまり堅苦しい訪問でない限り、受け取った方も気を聞かせたいと思います。帰り際に「あのー」ってオズオズ渡す人って暗い性格なのかと偏見をもちますぞ。最近のこと、ある事務所にお土産のドーナツを手渡すとその事務所の若い女性は、「スミマセン」と受け取ってそのまま足元に置きました。「神棚に置いて」とまでは言いませんが人様からいただいたものを靴のまま歩く土間に直に置くなんて「許せん!」と思いませんか。

ドーナッツはしばらく床に置かれていましたが、その事務所の女性経営者が見かねたのか「それ一緒にいただきましょうよ」と促してくれました。そこでまた驚きの現実が、若い女性は箱を開けてまず自分の分を一つ取ると周囲の若い人に「好きなの取ってぇ」と回し始めたのです。「お客様に先にお出ししてね」とボスは少しイライラした声でおっしゃいました。私がお土産さえ持ってこなければ経営者に恥をかかせずにすんだのにと気持ちが塞ぎました。

お土産は選ぶ方は何が喜ばれる物をと心をくだき、その上お金まで使うのです。「ありがとうございます」っていかにも嬉しそうに受け取っていただきたいものです。上司に○○さんからお土産を頂戴しましたとちゃんと伝えるのもマナーではないかしら。状況にもよりますが切り分けるお菓子などは回りの人に包丁が入る前のものをちょっと見せてほしいです。

美しいケーキが誰の目にも触れず踏みつぶした様になって出され、がっかりしたことが有ります。しかしある事務所のドアを開けると以前に差し上げたお土産がそのまま同じ場所に置いてあるではありませんか。もう手みやげなんて時代ではないのかもしれません。