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2000年6月27日放送

■人様に物を差し上げる時

今回は小倉のマングースではなく生活デザイン研究所主宰の山際としてお話をさせていただきますがよろしいでしょうか?気分が悪くなられても当方は一切関知しませんのでそのおつもりで、テープも何時間経っても消滅しませんので御注意を!

人にものをあげる時、その人の人柄が見えます。お月謝も昔は新札をちゃんと封筒に入れて差し上げたものですが今では裸銭を出して「先生、お釣下さい」という人もいらっしゃるです。それも若い人ではなくて中年の御婦人だったりして驚くより悲しくなります。その方が仕立ての良い上品な装いをしらっしゃるとかえってその無神経さが際立ちます。

お祝や不祝儀のお包みも、袱紗から取り出して手渡す方も少なくなりました。

袱紗といえば○年前に亡くなった主人の母にそれは綺麗な刺繍の入った黒い絹の布を貰った事が有りました。母の昔の羽織の片袖だったらしいのですが、綺麗なのでこれを不祝儀の時の袱紗にしなさいと手渡されたのですが、その時、一緒に扇子が添えられていました。不幸が会った時に使うものだから、末広がりでおめでたい扇子を一緒にと下さったのですが、その時私は若くてその真意が良く解らずちゃんとしたお礼も言えなかったのではと、今思い出すと心が痛とうございます。

マングースが出産した時、いえ子どもが生まれたおり、とても助かったのが人様から子どものお古いただいた事です「シミが付いているけれどよかったら」と綺麗に洗濯してアイロンをかけてちゃんと畳んだものに靴下とかよだれ掛けとか小さなものの新品を一枚加えて下さった方がいました。これは私も人様にお古を差し上げる時のお手本にしております。人にをものをやるんだから、お金まで使ってと思う方もいらっしゃるかも知れません、現にぐしゃぐしゃに丸めたものを紙袋に入れてくださった方もいます。食べ物の汚れの上にカビが生えていました。頂いておきながら文句を言うなんて下品です。ハイ!

頂き物で一番印象に残っているのが、昔我が家で月に一度、20〜30人の飲み会を開いていた事が有るのですが、その時「家で余ったものだけれど飲んで」とお酒を持ってこられた女性の参加者がいました。その手に下げたカゴの中に十数本のお酒のビンが有りました。「有難う」と受け取りましたがそのビンのほとんどは底から数センチしか入っていません。一番量が多いものでも1/3位しか入って居ません。しばらく置いていたのですが誰も飲もうとしないし場所も取るので、1本にまとめてラベルに「ウイスキー及び焼酎、他のリキュール類混合酒、銘「渾沌カオス」」と書いておいておいたら何人かがふざけて飲んで悪酔いしていました。

その贈り主は「お気に障ったら」のコーナーによくネタを提供してくれるので足を向けて寝られないのですが、残念ながら何所に住んでいるのか今は知るすべもございません。「物のさし上げ方で人柄が知れてしまいます」と言うお話でした。

人様になにか差し上げる時はさり気なく、頂いた時は大袈裟なくらい喜ぶをモットーとしておりますが、
しかし私は先月お茶の先生に「山際さん言いにくいのですが、先月からお月謝頂いていないのですが」と言われました。チャンチャン

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