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2002年1月30日放送

■ハゲの人におハゲと言うのは丁寧語か?

本は新幹線の中だとか、乗り物の中で読む機会が多いので持ち歩きに便利な薄い本が良い。新書はその点理想的。小型なだけでなく、価格も安くてうれしい。

新書は最初のページから最後のページ迄知りたい情報がぎっしり詰まっている。全体が何処にも手を抜いていなくて丸ごとしっかりと美味しい上等な和菓子みたいだといつも思う。(やはりたとえは食べ物の話しが解り易い?)

今日紹介する本もまさしくそれ!
『日本語を反省してみませんか』 金田一春彦著
(角川ONEテーマ21/価格571円)

金田一春彦氏は日本語学者は言語学者金田一京助の長男で学生の京助氏編纂の辞書を使わなかった人は居ないのでは。春彦氏は大正二年の生まれ生まれだが、国語に対しての造詣の深さは当然としても読者を引き付ける構成や現代の若者の言葉遣いの分析など、思考の若々しさが、この本を一気に読ませてしまう。

この本を手にとったきっかけは、 若い人に配達を頼んだ時に「住所を言って下さい」の言い方が警察で尋問を受けているみたいだと思い。「御住所頂戴して宜しいですか」と言われた時はそこまで丁寧で無くてもと感じた。やはり私はうるさいおばさん。それは認めるとしても、もう少しさりげない言い方でいいのじゃあないのかしらん。 この本にはやはり快答がありました。「ご住所お教え願います」だそうな。

「住所を言う」を「住所をおっしゃる」と丁寧に言っても、内容は変わらなく、命令している事になってしまうのだそうな。気持に尊敬の心が無いということになるらしい。
例えば、ハゲの人をおハゲの人と言っても丁寧語にならないということ。例をもう一つ。

ありえないことかもしれないけれど、皇族お一人があなたをお寿司に誘ったとします。 握りを食べようとしたらそのやんごとなき方の前にしかお醤油が無い! お醤油を取ってもらいたい!さてどう言えば良いのでしょう。

さて、言い方によってはた大変な事になる。 なんと言いますか?それもちゃーんと書かれていますよ。
 「しょう油をとってくださいませんか」
 「しょうゆをとってもらえませんか」
 「しょう油をとっていただけませんか」
 「しょう油をとっていただけませんでしょうか」
 「恐れ入りますがしょう油をとっていただけませんでしょうか」

これは順に丁寧さをますらしいのだが、そもそも今回は目上すぎてお願いするなんてとんでもない。その時は 「それお醤油でしょうか?」と聞けばよいそうだ。ただし相手が感が鈍い人で「そうです」と答えられたらしょう油無しで食べてくださーい。