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2002年7月9日放送

■もう会いたくない

トラブルが有った訳でも喧嘩をした訳でもないのに疎遠になってしまう人や場所って有りませんか。私は結構多いので、ただでも狭い世間を増々狭くしています。

先日もブティックを覗いていたら、お客さんに愛想良くしていたお店の奥さんが「今日は荷物在りますか」とお店に入って来た宅配の人に「そこ」と顎でしゃくって荷物を示した。言葉使いも横着で人を人とも思わない態度。私は直ぐに店を出ました、おそらく二度とそのお店には行かないでしょう。

もう一つは最近知人の新築パーティに呼ばれたのです。お金持ちの家で洋風の家の横に純和風の家を建てるというものでした。ベテランの棟梁に頼んでの素晴らしいお屋敷でした。宴もたけなわのとき、東京の一流会社に努めている息子さんが帰って来ました。受けた大学は全て通ったという優秀なエリート青年で自慢の跡継ぎ息子との事。

大工さんの1人がニコニコしながら「やーぼっちゃん、いらっしゃいよう帰ってこられましたねーぇ」と言いました。すると、するとですよ、そのパリッとしたスーツを着た息子はお年寄りの大工さんに向かって偉そーに言うでは有りませんか。「あなたおかしく有りませんか、ここはうちの家ですよ、僕があなたにいらっしゃいと言うなら話しがわかるけどあなたが僕にいらっしゃいと言うのは筋違いでしょう」

横にいた私は血がさかさまに流れるような気がしました。聞こえているはずの親の方を見たのですが、怒る気配はありません。大工さんは「そうやねーハハハハ」と上機嫌で笑っています。私は「負けた」と思いました。私の息子ならただでは置かない、他所の息子は怒れない、あー身体に悪い。それからその家族に一度も会っていません、これからも二度と会うことはないでしょう。

私は心が狭いのでしょうか。
お気に障ったらごめんなさい。